突撃営業マン

大韓民国最大の財閥であるサムスングループは、総合電子部品・製造装置、軍事機器の生産、造船やプラント生産などの重工業、建設業、商社などあらゆる分野で事業展開を行っており、韓国を代表する企業の世界進出は目覚ましいものがあります。
その事業規模は、韓国のＧＤＰの約20％に上り、グループの経営状況は韓国経済そのものに、多大の影響を及ぼす凄い企業のイメージを持っています。

昔から、基礎研究技術が余り高くない韓国にとって、一番手っ取り早い技術取得は、日本をはじめとした技術先進国から既成技術を取り入れることでありました。
そのためには、先進国から優秀な技術者を高額の報酬で雇い入れて、先端技術製品を早期に生産ラインに乗せることであり、それが成功すれば一気に事業拡大を図ることができます。
特に、サムスンが力を注いだ電子産業分野は、市場規模が巨大であり、その成功と発展には目を瞠るものがあります。
しかし、知的財産権などのトラブルも発生しやすく、訴訟事件になれば巨大な出費を余儀なくされるなど、不安定要素も見え隠れします。
最近は、スマートフォン分野での事業見通しが予想を下回るなどの影響で、株価の下落が続き韓国経済を揺るがす状況に発展する機具さえ囁かれており、巨大企業の明と暗が交錯しています。

2013年6月中旬には、僅か一週間で時価総額が約22兆ウオンが吹き飛ぶほどの、株価が下落し値動きが激しくなっています。
この局面で、飛び抜けた財力とサムスンが放つ世界戦略で、どのような立て直しを図るか、その動きに目が離せません。